このごろ精神病や心の病といった言葉をよく耳にします。生活の豊かさを望むあまり、心の健康について考えることが少なかったせいかもしれません。
しかし、言葉では知っていても、その内容についてはあまり知られていないようです。恐い、わけがわからないなどのマイナスのイメージだけが広まり、さまざまな誤解を生んでいます。
そのことが、心の健康を考える上で障害になるだけでなく、何より病気で悩む人やその家族を傷つけ、治療の妨げになっています。
このページは、そんな誤解を少しでもなくそうと作ったものです。精神病の中でも一番多い統合失調症について、説明してあります。このページを読んだ方が、精神病について正しい知識を持ち、少しでも多くの方に伝えて下さることを願っています。
統合失調症は、脳をはじめとする神経系の病気ですが、脳の機能が全くだめになってしまったり、人間性が失われてしまう病気ではありません。
我が国の精神科入院患者の中では、約6割を占めています。
過去から様々な仮説がありますが、現在でもその原因については、まだ証明されていません。 ある程度わかっていることはあります。
一般的にはその人がもっている体質的なもろさにストレスが加わり、バランスを崩して発症すると考えられています。そして、それはドーパミンなどの脳内の神経伝達物質の代謝の変動と関係しているようです。
「陽性症状」と言われるものがあります。
「陰性症状」と言われるものがあります。
治らない病気ではありませんが、ストレスなどで再発を起こしやすいことがわかっています。再発予防を心がけることが大切です。近年では、薬物療法やリハビリテーションの進歩により、その予後はかなりよくなってきています。
体質的なストレスに対する弱さは似るかもしれません。国際的な調査では、総人口あたり発病率は約1%(100人~130人に一人ぐらい)で、地域、性別などによる発病率の大きな違いはないと言われています。発病時期は10代後半から20代に多く見られるようです。
治療の中心は薬物療法になります。
治療の中心は薬物療法になります。
最近では通院治療が中心となっています。本人や家族の状態で、家庭が治療環境として望ましくない場合や、自分や他人を害する危険があるときには入院して治療する必要があります。服薬の習慣や日常生活リズムをつけるための入院が必要な場合もあります。
回復にはほどよい励ましと助けが必要です。
再発のサインについて知っておくことが再発予防になります。
Copyright c tomoniikirukai All Reserved